JSConf JP 2019に行ってきた話
TL; DR
- JSConf JP 2019にスポンサーチケットで行ってきたよ
- 少し満足にいかないところはあれど、エモくて大変良かった
- 来年は喋れるようにCFPを仕込もうな!!!
はじめに
11/30, 12/1に行われたJSConf JP 2019にスポンサーチケットで行ってきました。
弊社の変則的な勤務日もあって、11/30だけ勤務日扱いでした。
ブログを書くまでがカンファレンスだよっておじいさんに習ったので、行ってきたレポートです。
すごく記憶に残ったトークたちをつらつらと書いておきます。
1日目トーク
Opening Talk
スピーカーはJapan Node.js Association代表の古川さんでした。
CoCの紹介をしたあとに、JSConfの説明があった(ような気がする)。
30分の枠があったのに、10分ですべての話が終わって、20分待機になって「!?」ってなった
The State of JavaScript
The State of JavaScript - Raphaël Benitte and Sacha Greif | JSConf JP
ElmとReasonのここ5年ぐらいの動向がほとんど一緒で興味深かった
Surveyを書いて、State of JSに参加しよう!
JAVASCRIPT AST プログラミング: 入門とその1歩先へ
JavaScript AST programming: Introduction and beyond - Takuto Wada | JSConf JP
t-wadaさんの圧巻のライブコーディングでした。
時間が迫っても、きちんと既に調理されたコードをどこからともなく取り出して、きっちりと時間内におさめていて、こんなライブコーディングできるようになりたいと思いました。
ASTについては、知ってはいたものの雰囲気しか理解してなかったので、これからもっと手を動かそうと思います。
azuさんが更に詳しい説明だったり、QuramyさんがESLintのruleを作るTutorialを公開されているので、ネタには事欠かないはず。
- Dive into AST
- GitHub - Quramy/eslint-plugin-tutorial: A tutorial/template repository to explain how to create your eslint plugins
DEFINING OPEN SOURCE
Defining Open Source - Henry Zhu | JSConf JP
BabelのHenryさん。
最高でした。
なんでOSS? そりゃ、楽しくてクールだからさ! #jsconfjp #jsconfjp_a pic.twitter.com/XSKMKi7tag
— Yosuke FURUKAWA (@yosuke_furukawa) 2019年11月30日
PLAYING POKÉMON TOGETHER WITH NODE.JS
Playing Pokémon Together with Node.js - Samuel Agnew | JSConf JP
みんなでポケモンができて、楽しかったです。ちゃんとライバルにも勝てました。
プレゼンテーションの最初でLuaが書かれていたときは🤔と思っていたものの、TwilioのAPIを活用して、聴衆も巻き込んでインタラクティブに楽しめたのは本当に面白かったです。
DENO - A NEW WAY TO JAVASCRIPT
Deno - A new way to JavaScript - Kitson Kelly | JSConf JP
Denoの話。
最近、全然追えてなかったので、コマンドが増えててびっくりしました。
Kitsonさんとお話できなかったのが痛恨のミス。
CACHE ME IF YOU CAN
タイトルがかっこよかった。スライドのアニメーションでcache-controllの理解がしやすかった。
Cache Me If You Can - Maxi Ferreira | JSConf JP
React アプリのライセンス違反について
意外と忘れがちなライセンスの話。reactのproductionのjsすらも守れていないのはかなり驚きでした。
Androidアプリでは基本的にオープンソースライセンスの項目がプライバシーポリシーや利用規約に並んで配置されていることが多いです。iPhoneはユーザーじゃないので分からないですが、スマホアプリでは併記されるのにウェブだと記載されていないことが多いのは何故なのでしょう?
スポンサートーク
メルカリ社が英語でスポンサートークをしていて、すごい(こなみ)ってなりました。
所属しているCureAppもmedibaさんやCybozuさんに並んでトークをしていて、良いぞってなりました。
Party
食事が本当に一瞬でなくなってしまったのが本当に悲しかった。あと体育館の後ろ部分は懇親するのはちょっと狭かった。
2日目
WEB の自重
Webの定義から始まり、ブラウザがChromium一強になってしまっていることへの危機感の正体をわかりやすく解説し、その解決策を考察するというトークでした。
めちゃくちゃ面白かったです。当日参加できなかった or 他のを聞いていた方はYoutubeで動画配信があるはずなので、見ることをおすすめします。
個人的に、ブラウザがOSレイヤーに近くなった先に存在する「ウェブ」はきっと今までのドキュメントベースのウェブほど気軽なものではなくなり、開発者がつかず、そこまで発展しないのでは?とは思います。
HTMLファイルになんか呪文みたいなh1タグを置いて、四苦八苦しながらapacheを立て、ドキュメントがブラウズできた感動に思考を引っ張られているだけかもしれません。
色々考えさせられる本当に良いトークでした。
何回見ても、タイトルが「WEBのじちょう」にしか読めない。。。
JSCONF Panel Talk
JSConf familyの元祖である、JSConf EUのorganizerであるJanやJSConf JPのorganizerの古川さんらのパネルトーク。
時間が30分しかなくて、聞き足りなかったので追加でポッドキャストでもブログでもいいからやって欲しい。
一番面白かったのは、JSConf EUのトークチケットを参加者に買ってもらうための戦略だった。
Janが言っていたのは、一番良いカンファレンスの参加の仕方は会社の金で参加して、気楽に楽しむこと。そして、参加者に上司を説得してもらうために、良いスピーカーを呼んだり、ためになる話をしてもらったり、素敵な会場を用意したりするのが、主催者のお仕事だそうな。カンファレンスの場で友達になったり、一緒に起業するメンバーを見つけたりするのが起こったりすると嬉しいよねということらしい。
あとJSConf EUも最初からめちゃくちゃ豪華で巨大なカンファレンスをやっていたわけではなく、積み重ねで今の規模になったけど、どういうJSConf JPをどういうコミュニティにしていきたいかは、これからJSConf JP自身が考えていくのが良いみたいな話もしていて、本当に良かった。
ANALYSIS OF AN EXPLOITED NPM PACKAGE
2018年の11月終わりにだいぶ騒ぎになった The npm Blog — Details about the event-stream incident の詳細な解説です。
時系列での解説から、攻撃コードがどのような順序を辿ってどのような形で埋め込まれ、何を標的にしていたかを丁寧に解説するトークでした。
当時、自分の担当していたプロジェクトもこれに依存していてかなり驚いた記憶を思い出しました。
BROWSER APIS: THE UNKNOWN SUPER HEROES
アメコミヒーローになぞらえて、ブラウザAPIたちを紹介していくトーク。
トークの構成がうまくて、めちゃくちゃ良かったです。
Bluetoothの実機デモが最高だった。
スポンサートーク
Twilioのトークが、電話かけてくれた人にはクーポン上げるよというTwilioのAPIを使いながらのトークでめちゃくちゃ上手かったです。
POINTS AT RANDOM
こさまりさんのトーク。
激エモだったので、ぜひ動画を見てください。
日本初のJSConfを締めるのにふさわしいエモさでした。
英語と日本語が切り替わるトークで完全に新感覚でした。
良かったこと
- トークが色々あって面白い
- 思ったよりも外国からの参加者が多い
- 休憩スペースのオレンジジュースが美味しかった
- MCの古川さんとMartinさんの掛け合いが面白かった
- JSをもっとやってこうなという気持ちになった
次回に向けて改善するともっと良くなりそうなこと
- 11月終わりに外会場のトークがあるのは予想以上に寒く、かなり厳しかった
- 体育館もそれなりに寒く、コートが手放せなかったので、暖房が欲しかった
- A,B,C会場のすべてで階が違うにもかかわらず、トーク間の移動時間がないスケジュールが組まれていた
- 休憩スペースをもうちょっと広く取ってほしかった
- 懇親会のご飯が1箇所に固めて配置されていたので、分散してほしかった
- 懇親会のご飯の量もうちょっと余裕を持ってほしかった
雑感
今回のJSConf JPでは、コアスタッフで2人、当日スタッフで2人、スポンサーチケットと会社経費で6人、バイトの学生2人で12人もCureAppのメンバーがいてびっくりしました。
知り合いが多いことに安心して、知り合いと話し込んでいるうちに、海外から来たスピーカーや参加者と一切話に行けなかったのが猛省点です。
React Confで、ホールウェイトラックをすることの楽しさに目覚めたのにもったいないことをしました。次は必ずやります。
改善するともっと良くなることとして、かなりの数を上げました。
ただ、今年から勉強会の主催やカンファレンスのスタッフをするようになって、パネルトークでも出ていましたが、何かをするには人手やお金や会場や熱意など様々なものが必要なのは重々理解しています。
全部一気に解決されるのが難しくても、次があるならば1つでも解決されると嬉しいなということで書きました。
最後に、話してくれたスピーカーのみなさん、日本初のJSConfJPに向けて尽力してくださったスタッフのみなさん、参加者のみなさん、楽しいカンファレンスを本当にありがとうございました!
また来年を楽しみにしています!!!